営業の仕事は、工事を発注されるお客さまの窓口となり、工事の内容、予算や工期を交渉し、施工本部と情報共有し、お客さまへ見積書として提示します。両者で協議し、合意を経て工事の受注ができれば契約手続きを行うなどお客さまと施工本部をつなぐ架け橋となっています。
工事をスムーズに受注するうえでお客さまと都度打ち合わせを行い、直接現場へ調査に行く際は、施工本部と調整することも営業の仕事です。
一日の業務としては、午前中にメール処理や書類作成を済ませて、午後はお客さまとの打ち合わせや現場調査が1~2件あって外出、その合間に別の打ち合わせで必要な資料を作成しています。更に年度末になると提出書類が増えることもあって、書類作成に勤しむこともあります。中でも契約手続きに必要な契約書類の作成や手配は最も注意しなければならない重要な仕事です。契約書類に書かれる工事件名、金額や工期等一つでも情報と違うものがあると大変ですので、普段以上に意識を集中して書類とにらめっこしています。
工事の予算や工期の交渉では、お客さまと施工本部それぞれ思うようにすり合わせが上手くいかず、板挟み状態になることもあります。そうした場合の妥協点を見出すことも営業の重要な仕事です。入社当時、私は建設関連の知識が不足していたこともあって、交渉の場で何をどう進めたら良いのかも分からず慌てふためいては、上司に頼ってばかりでした。しかし、入社当時と比べて少なくなり、すり合わせが上手くいかないことがあっても上司の力を頼らずとも自分の力で進める機会も増えてきて、仕事に対して達成感を覚えるようになりました。上司は、私のウイークポイントを理解した上で「ここまではサポートする」「ここは一人でやってみて」と、自主性を重んじつつも、本当に困っているときは救いの手を差し伸べるような指導に徹し、そのおかげで6年間でより成長できたと実感しています。最近では上司から「図太くなったね」なんて言われます(笑)。
今の仕事が充実していることもあって、休日は外出することが多く、友人と都内近郊へ遊びに出かけたりしてリフレッシュしています。中でもテーマパークへ通うのが大好きで、よく足を運んで一日中楽しんでいます。業務終了後は、勤務先から近い社員寮を借りていることもあって買い物や外食を楽しんで帰ることもありますし、社内の女性社員で集まって女子会を開いて、仕事やプライベートの悩みを語り合うこともあります。オフィスでは、私のデスクのすぐ近くに事務職の気心知れた女性社員がいるので、お昼休みや仕事の合間の雑談でリフレッシュしています。女性社員はまだまだ少ないですが、とても働きやすい会社だと思います。
京急建設の営業職は、お客さまと施工本部それぞれの要望を理解し、より良い関係で結び合う『縁の下の力持ち』的なポジションだと思います。そうした仕事柄から、人と人の関係を取りもつことが好き又は得意という方、人を支える仕事に就きたい方に向いている仕事だと思います。そこには、私の経験から負けん気の強さや図太さがあるとなお良いかもしれません(笑)。私は、もともと事務職志望だったのですが、営業本部へ配属となったときは不安な気持ちでいっぱいでした。ですが、キャリアを積み重ねるうちに営業職も事務職と同じ『人を支える』仕事であって、それほど違いはないのかなと、今では思っています。